むずむず脚症候群
夜に脚がむずむずしたり、脚を動かしたくなったりして、眠れない・・・もしかすると、「むずむず脚症候群」かもしれません。
むずむず脚症候群は、正式には「レストレス・レッグス・シンドローム(RLS)」と呼ばれています。
日本では、人口の約2~5%、20~50人に1人の割合で発症していると推定されています。
40歳代から増加し、60~70歳代に最も多く見られるような女性は男性の約1,5倍多い傾向にあると言われています。
むずむず脚症候群には次の特徴的な4つの症状がみられます。
① 脚の不快な感覚と脚を動かしたいという強い欲求がある。
② じっといている時に症状があらわれる。または強まる。
③ 脚を動かすことで症状が軽くなる。または消える。
④ 夕方から夜にかけて症状があらわれる。または強まる。
特に夕方から夜間にかけて、太ももやふくらはぎが”むずむずする”ような不快感が起こり、脚を動かさずにはいられなくなるのが特徴です。
この不快感により「横になってもいられず、.寝つけない」、「途中で目が覚めてしまう」など不眠につながることもあります。
原因としては、「鉄の欠乏」「神経機能障害」などが考えられており、症状に応じて、医療機関での薬物治療が行われています。
日常生活では、生活習慣の見直しや工夫を行うことで症状の改善が期待できます。食事はバランスの取れた食事を心がけ鉄分不足には
注意しましょう。
また、カフェインを多く含む飲料やアルコール、たばこは症状を悪化させてしまう可能性があります。睡眠にも影響を及ぼすため、
特に夕方以降は避けましょう。
生活習慣では、ウォーキングやストレッチといった適度な運動を取り入れ、就寝前に入浴して筋肉のマッサージをしたりすることが
おすすめです。
また、座っている時には会話やゲームなど自分なりに集中、熱中できることを見つけ、症状から注意をそらすことも大切です。