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新型コロナウイルス自宅療養 豆知識

2021年9月10日 金曜日

  新型コロナウイルス 自宅療養のための まめ知識

 

こんにちは、卯木薬局 かかりつけ薬剤師の卯木優香です。
新型コロナウイルス感染が、なかなか終息しません。

私たちの身近でも感染者が日々増えています。医療もひっ迫した現在、

もし自分または家族が感染したら自宅療養になる可能性が高くなります。

そこで備えて置いた方が良いものや自宅療養をする際の注意点をまとめてみました。

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自宅療養で必要なものとは…

 

ここでは、自宅療養をしなければならない場合に、どのようなものが必要になるのかについて考えます。もし感染してしまったら買い物にも出ることはできません。

まず、食料品です。食欲がなくても食べられて、必要なカロリーが摂取できるものが必要です。レトルトのスープやおかゆ、ゼリー飲料、チョコレートなどもあったらよいでしょう。スポーツ飲料も必要です。高熱や食欲がない場合、アイスクリームも高カロリーで食べやすいため用意して置くのも良いでしょう。また、少し食欲が回復したときのために、インスタント食品や缶詰なども用意します。ただし一つの食品にばかり偏り過ぎるのは、栄養過多や余病に繋がることもありますので注意ください。

「38.5℃以上の高熱でせきもひどく、自分では「重症」と思って病院に行ったのに、「軽症」と診断されてしまった、という話があります。」これは、2020年10月現在に示されている重症度分類は、決して症状や熱だけで分けられるのではないためです。重症度を分ける基準は主に「酸素飽和度」。これは、血液の中にどれだけ酸素が含まれているのかを示すもので、正常値で96~99%です。

次に、二次感染防止のためのマスクやゴーグル、ビニール袋。また、軽症で自宅療養するには、体温計はもちろん症状の重症度を分ける酸素飽和度を測る「パルスオキシメーター」、これは感染者には保健所で無償で貸し出しされるようですが、配布に時間を要するかもしれないため、入手可能なら用意して置くと安心でしょう。

そのほかは、普段使用している風邪薬、熱は無く咳や痰が出る場合は鎮咳薬。冷却シート。
1日に1人最低2ℓを推定した飲料水、ティッシュペーパー、トイレットペーパーなどが必要です。普段より消費量が多いことも考えておきましょう。また、これらは、地震や非常時の対策の延長としても用意しておくと便利です。

 

 

自宅療養備品リスト

 

≪医薬品≫ ★医薬品の購入には薬剤師にご相談ください。効果的なお薬をお勧めします。

☑風邪薬(解熱鎮痛剤成分としてアセトアミノフェン含有がお勧め)

漢方薬(麻黄湯、葛根湯など)や生薬のマオウは抗ウイルス効果があるためこの成分の配合された風邪薬もお勧めです。
☑解熱鎮痛剤(成分としてアセトアミノフェン含有がお勧め)
☑鎮咳薬 (漢方薬やマオウ配合または気管支拡張剤の配合されたものがお勧め)
☑栄養補給剤(ドリンク剤)ビタミン剤(感染症対策として免疫力を高めることが重症化を防ぎます!!)

★お薬を選ぶときは、一般医薬品や漢方薬などの知識のある薬剤師に相談することをお勧めします。自己判断や誤ったネット等の書き込みには呉々もご注意ください!!

≪日用品≫

☑ティッシュペーパー
☑トイレットペーパー
☑生理用品
☑せっけん、アルコール除菌スプレー
☑塩素系漂白剤
☑使い捨てマスク
☑使い捨て手袋
☑レインコート(防護服の代用)
☑ビニール袋(ゴミ袋サイズも)
☑体温計
☑ゴーグル(もしくはメガネ)
☑置型空間除菌剤(感染者の部屋や共同で使用する部屋、トイレ等に設置すると感染予防に役立ちます。、または携帯用もあります。)

≪食料≫

☑主食(お米やうどん、シリアルなど食べやすいもの)
☑菓子類(とくにチョコレート)アイスクリーム(高熱や食欲がない時、便利です)
☑ゼリー状栄養補助食品
☑レトルト食品、インスタント食品(お味噌汁やスープ類食欲がないとき便利です)
☑缶詰(果物など)
☑冷凍食品(火にかけるだけのうどんなど便利です)
☑経口補水液
☑スポーツ飲料 

そのほか、衣類や薬等、自宅療養のために事前に備えておきたい「備品リスト」は著書『新型コロナ自宅療養完全マニュアル』に掲載してあります。

家族を看病するための鉄則――初期対応が大切

 

家族が感染してしまったら、緊急入院以外は自宅で安静にして療養することになります。ひとり暮らしの場合は自分で行うことになりますが、家族と同居している場合には、ほかの家族に看病してもらうことになります。家庭内感染を防ぐためにも、接触者の数を減らすため、看病する人はできるだけ1人に決めましょう。

看病をする人は感染に気を付けた服装をする必要があります。新型コロナウイルス感染症は、接触感染・飛沫感染・エアロゾル感染で感染すると考えられているので、それぞれに対応した準備をします。

まずは、接触感染を防ぐための手袋をはめます。これはビニール製のもので、使い捨てできるタイプがいいでしょう。続いて、飛沫・エアロゾル感染を防ぐために、マスク・ゴーグルを着用し、ビニールのカッパのような全身を覆うようなものを着ます。

なによりも「初期対応こそが家庭内感染防止に大きくつながる」ということを意識し、丁寧な対処が必要です。

ウイルスが付着した手指を介して、いす・ソファ・リモコンなど家庭内のあらゆる場所に知らない間に触ることで広がっていきます。また、換気が不十分だと飛沫から水分が蒸発してマイクロ飛沫となって空気中を漂います。その飛沫を吸い込むエアロゾル感染もあります。空気を完全に入れ替えることが大切です。そのため、感染者が出た時点で感染者が触れた場所やものはすべて消毒や洗濯を行います。

 

共有スペースでの感染症対策

 

同居家族の中に感染者が出た場合、居住スペースを分けることが大切ですが、トイレやお風呂など難しい場所もあります。そのような場所に置型空間除菌剤(クレベリン等)を設置すると空間ごと除菌出来るので活用されるのも良いでしょう。

 

最後に、自宅療養を行ううえで、感染症拡大を予防するための

ポイントをまとめました。

 

 

①トイレ

トイレのフタを開けたまま水を流すと、細菌・ウイルスが舞い上がって空気中に漂う可能性があります。そのため、トイレのフタは閉めて流しましょう。

②ゴミ捨て

ゴミの捨て方で大切なのは、「ゴミに直接触れないこと」「ゴミ袋はしっかり縛って封をすること」「ゴミを捨てた後は速やかにせっけんで手を洗うこと」、この3つです。以上を守ることで、ゴミを扱う市町村の職員や廃棄物処理業者の感染防止対策にもなります。

③洗濯

感染者が触れるもの(パジャマやシーツなど)は必ず1日に1度は洗濯します。洗剤は一般的な家庭用のもので大丈夫ですが、手袋とマスクをつけましょう。また、熱に強い素材の場合に限りますが、鼻水などの体液や便で汚れた衣服やリネンなどは、80℃以上の熱湯で10分間消毒をしてから乾燥させるとなおよいです。

④換気

感染者のいる部屋はもちろん、リビングやトイレのような共有スペースやほかの場所も換気しましょう。頻度としては1時間に2回以上行います。窓が2方向あれば、どちらも開けて風が通るようにするとより効果的です。冬など寒い時期に窓を開けるのはつらいですが、換気扇がもしあれば換気扇でも大丈夫です。また、早く換気を終えたければ、扇風機などを使って風を送るという方法もあります。

⑤スイッチ

洗浄、消毒をするのはもちろん、できる限り手は使わないのがよいでしょう。ひじなどのあまり使わない部位でスイッチのオンオフくらいはできます。

⑥食事

もし家族にひとりでも感染者が出たら、大皿料理を出すのはやめましょう。患者だけが感染しているとは限りません。鍋などではなく、ひとりずつ個別の皿で完結するような料理が好ましいです。

参照;東洋経済、
新型コロナ自宅療養完全マニュアル』
東京都医師会の順天堂大学教授・小林弘幸氏と鳥居内科クリニック院長・鳥居明氏 監修

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