スタッフブログ
2016年2月2日 火曜日
こんにちは、薬剤師の夘木優香です。
今回はつい先週咳の風邪を引いた時の私の体験例です。
症状:
朝起きると突然、咳が出て止まらなくなり、鎮咳薬を服みましたが、止まりません。
これは漢方薬でないと効かないと判断、急いでお店に行き漢方薬服用、少し落ち着きました。
風邪の症状もなく、突然咳込み止まらなくなって、私ですらビックリ!
これが一般の方なら嘸かし不思議なことでしょう。
症状は、喉のあたりから出てくる咳、以外は痰、鼻水、喉痛などは何も症状は無く、
出始めると止まらなくなる。
一般の咳止め(鎮咳薬)では効かず、乾いた空咳、喉がイガイガするような咳払いしたくなるような違和感があります。
原因:
この時期は空気が乾燥しているので、この事も原因のひとつです。また他に思い当たるのは、大寒波到来と前後の週が薬剤師会や学校の環境衛生の検査などが続いている事もあり、乾燥、寒さに加え、疲労とストレスが関係しているかな?
と言う判断で「半夏厚朴湯」で2,3日様子をみることにしました。3,4時間は咳が落ち着くのですが薬が切れるとお知らせのように
咳き込みます。また急いで服んで落ち着いて、薬が切れると咳が出て・・・の繰り返し、しかし咳の出る間隔が空いてきます。
(注:漢方薬は症状のひどいときは3~4時間おきに1日4~5回服用することもよくあります。あくまでも専門家の指示によります。)
3日後、咳が胸から出るようになり、胸に響くような感じ、症状が変わってきました。
こうなると処方も「柴陥胸湯」に変更。胸に響くような咳(胸痛を伴うこともあり)はとれて、その夜はよく眠れ、翌朝起きてもすぐには咳も出なくなる。
しかしこれで治った訳ではありません。(薬が効いていて咳を抑えている状態)少なくとも完治まで後3~4日は継続です。
あともうひと息なので「麦門冬湯」で仕上げ中です。
コメント:
咳の風邪、または風邪をこじらせてしまうと、病が身体の奥に入ってきて、咳や 色が黄色や緑色の痰や鼻水などの症状があらわれ、完治するまでに、10~20日くらいはかかります。
途中で薬を服むのを止めたり服み忘れたりしてこれを怠ると結局ぶり返し1月以上快復までにかかります。私の場合は何事も勉強、自ら身体を張って薬の効果が試せるので無駄ではないのですが、一般の方は実に厄介で辛いだけですよね。
そうならないためにも、「風邪を引きそう!!」と感じたら、
熱めのお風呂にゆっくり入り充分に身体を温めて、
風邪薬と栄養剤を服んで早めに休むようにしています。
そうすると、大概の風邪は翌朝起きると良くなっています。(風邪薬1回分でOK!)
風邪の早期完治法は早めの手当と養生法! そしてDRや薬剤師のアドバイスをよく聞くことです♪
咳やぜんそくでお悩みのお客さまへ
当店には咳やぜんそくでお悩みのお客さまが昔からよく相談に来られます。
ありがたいことに「咳・ぜんそくなら、卯木薬局」と言われ、
薬局製剤には「ウキぜんそく散」:ぜんそくの咳や発作を治療する薬もあります。
その中でも「病院の薬を服んでも咳が止まらない」というお客さまが多く、
この場合の病院の処方薬は鎮咳薬や去痰剤がほとんどですが、こじれてしまった咳には漢方薬がよく効くことが多いです。
しかし一口に咳の漢方薬と言ってもいろいろあり、先ほど紹介した以外にも、「小青竜湯」「五虎湯」「麻杏甘石湯」などなど・・・
とても咳だから「これ」と簡単に選べるものではありません。
問診により、いつ頃から咳が出ているのか?咳はどこから出ているのか?咳以外の症状は?
ぜんそくなどアレルギーはあるか(体質の確認)?・・・
これらの症状によって処方が異なりますし、咳や風邪などの急性の病気には漢方も症状に合っていれば、速攻で効果を現します!
そのためにお客さまの現在の症状や原因、今まで服んでいた薬の内容が重要なキーポイントになります。
また、重症の方は煎じ薬(乾燥した生薬を煮出して服用するもの)を調合することもあります。
症状を詳しくお伺いしておひとりおひとりの身体に合ったお薬を選ばせていただいております。

ご相談は、予めお電話でのご予約をお願いしております。
電話 0280(76)0011
*病院や市販のお薬を服用されているお客さまは、
お薬の内容の分かるお薬手帳や効能書などをご持参ください。
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2016年1月5日 火曜日
結城市 中学3年生 女性

症状:3,4ヶ月前より突然、生理が長引くようになり、身体も疲れていて、学校から帰ると
すぐ横になってしまう。母親が「何か重大な病気では」と心配され来店。
原因:学校での友達関係などで悩みがありストレスを感じている。以前は生理は安定していて
生理周期は28~30日、生理期間 6~7日で終了していた。
生理が始まり10~12日続き、終わったかと思うと2,3日後にまた生理になってしまう。神経質なためとても気にしている。
また寝起きも悪く、いつも疲れて学校から帰るとまず横になってしまう。受験なので勉強にも実が入らずお母さんはそちらも心配している。
処方:漢方薬とレバコールS。
婦人病、神経質で疲れやすい、貧血有り。生理異常出血。ほとんどが、生理中のため貧血と疲労感集中力の欠乏がみられる。
また精神的にもバランスが乱れているためこちらも考慮にいれる。
漢方薬で生理の異常出血(ストレスによるホルモンバランスの乱れ)、精神状態を緩和し、レバコール(天然のアミノ酸製剤)で貧血、疲労感を改善していく。
1月後
生理が10~12日間隔があいた。寝付きよくなり「疲れた。」も言わなくなった。
2ヶ月後
生理が1月近くで来るようになり、途中出血も無くなる。生理期間6~7日間
3ヶ月後
生理はほぼ1月で来るようなる、生理期間は1週間。疲労感はほとんど無くなり
寝つきも、朝の目覚めもよくなる。精神状態も以前よりは落ち着いてきたようです。
薬の効果もわかり継続服用中!レバコールはお母様も疲れに効くと一緒に服用されています。
コメント:
患者さんがお子さんの場合はなかなかお薬を用法通り呑めない事が一番の難題なのです。
この方の場合は、本人も早く治したいという気持が強く、きちんとお薬を服用されていました。
それが一番の早期改善につながりました。
やはりきちんと用法通りに呑んでいる方は治りも早いことが多いです。
そうは言ってもご両親やご家族の方の努力はとても重要です。
「お早う」と「お帰り」、「お休みなさい」のタイミングで1日3回(どうしても3回呑めない場合は2回に調合します。)
軟膏などの塗り薬はお風呂上がりと朝の着替えのタイミングで忙しくてもお子さんの肌に触れる
大事なスキンシップの時間にもなります!まさに「手あて」です。
お子様の病気には、薬もさながら、ご家族の愛情がなによりの特効薬なのです(^_^)v
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2015年10月17日 土曜日

筑西市 29才女性 歯科衛生士さん
症状:
もともと子宮筋腫があり妊娠し難い体質のため、不妊専門の病院に通院して約1年半。
現在、HMG療法で自己注射をしながら人工授精治療中。
通院半年くらいから生理周期や体温が乱れ、36,5℃以上で低温期が無く排卵も不明な状態。
ホルモン剤の投与後から体温の乱れの他にものぼせや肩こり、頻尿、下半身の冷えがひどくなる。
治療をしていても妊娠しない焦りと治療により身体の状態が悪くなっていくようで不安になり、
弟さんの紹介で当店に相談に来店されました。
原因:
ホルモン剤の長期投与による副作用。
カウンセリングにより、のぼせが、ひどく夜も眠れないほど、しかしお腹や足など下半身はすごく冷える。頻尿、最近重度の膀胱炎にもなる。また長く引く不妊治療のストレスも・・・
ホルモンバランスの乱れから起こる体温のバラツキ、生理周期の乱れ、排卵障害、神経不安、もとからある症状の子宮筋腫、貧血、生理痛、肩こりなどの諸症状から
タンポポ茶、漢方薬、婦人宝を15日分、投薬。

婦人宝 1本 2000円(10日分) 3本 5000円(1月分)+税
★女性の様々な悩みに! 当帰と阿膠の効果で、生理不順、生理痛、冷え症、貧血、めまい、不正出血、不妊症など改善してくれる、飲みやすい甘いシロップの漢方薬です。詳しくは店頭で、試飲もできます ♪
*漢方薬は体質や生活環境などによって同じような症状でも処方が異なりますので、誤解を招かないようあえて処方名は掲載していません。
15日後
「体温表を見せたくて!!」と笑顔で来店。
飲み始めて数日でのぼせが改善、夜もよく眠れるようになり、基礎体温も15日間でバラツキが安定してきました。
のぼせが改善されてきたため下半身にまで血流がめぐり冷えと頻尿も改善傾向になってきました。
ご本人は効果の早さに驚きと喜びでふさがちの気持ちも晴れたようです。
同処方を継続投与で1月分を購入して帰られました。
1か月後(本日来店)
体温も安定してきて高温期、低温期が分かれてきました。そして生理開始日から15日目、なんと排卵!?
を表すように体温が低くなり、病院へ通院後しばらく認められなかった排卵に思わずビックリ!!
のぼせも引いて布団に入ってすぐに眠れ、寝起きも良くなりました。頭痛やイライラもなくなりました。
ホルモン治療の副作用を治すためのも半年くらい通院を止めて身体と心をお休みさせてみるそうです。
そう決めると、「しばらく通院しなくても良いのだ」とすごくホッとしたそうです。
症状改善。継続して投薬。
何より辛い症状が日に日に改善されていくことで、不安感も解消されて笑顔がとても素敵になりました。
ホッとすること、安心することで赤ちゃんとの距離も随分近づいてきている予感がします。

コメント:
ホルモン治療の長期投与による副作用は多く、その不快感やホルモンバランスを崩すことにより返って不妊症の原因にもなることがあります。
主な副作用として、のぼせ(ほてり)、めまい、頭痛、吐き気、悪心、食欲不振、むくみ、不正出血頸管粘液の減少による性交痛、おりもの増加など、
注意しなければいけないのは、生理周期や体温の乱れ、排卵障害、呼吸困難や息切れ、手足の麻痺感、血栓症などです。
今回のケースでは、まずは副作用の解毒効果や排卵効果のある処方が必要でした。それと同時に貧血や冷え神経不安の症状もあるため、温めて血を補い、気を通し不安感を取り除くことも必要です。症状が多いため3種類のお薬を投薬することになりましたが、それが相乗効果で15日間という早さで効果が現れてきました。また、処方した漢方薬には子宮筋腫を治療する効果も含まれております。
現在不妊治療をされている方でこれらの症状に悩みながらもどうして良いかわからないでいる方、症状に気づかずにいる方も多いのではないでしょうか?
しかしホルモン治療は不妊治療に必要なもので、一概に否定することはできません。謝った自己判断で妊娠のチャンスが遠ざかることもありますので、決して自己判断で治療を中止せず、医師や我々薬剤師に相談をしてからの判断にしてくださいね。
今抱えている悩みを打ち明けることで、まずは不安や恐怖感が解消され、身体と心のケア(治療)のお手伝いが出来ると信じております。そのため、ゆっくりと症状をお聴かせいただき、何が辛いのか、わからない事、不安なことなど何でもお話ください。
ご相談の際は、予めお電話(0280(76)0011)でのご予約をお願いします。
薬剤師:卯木 優香
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2015年10月9日 金曜日
結城市 20代 女性
症状:
1年位前から、週に数回、ひどい時は毎日2~3回突然赤みとひどい痒みのある湿疹が体に出てくる。
しばらくすると、痒みと湿疹は消えるのだが、とにかく突然出てきて、皮膚科に罹るが原因不明で
ステロイド剤の強い薬が出るだけで、改善が無いため当店に来店。
原因:
カウンセリングにより、職場でのストレスや食生活に問題があること、頑固な便秘症状が
あることなどがわかり、食生活と体質、腸内環境の改善により症状が改善すると考えて漢方薬と腸内環境を
改善するサプリを投薬しました。

15日後再来店。
蕁麻疹の出る回数は減少傾向だが、まだ便秘は改善しないとのこと。
症状が改善傾向にあると判断、同処方で継続。
15日後
便秘は改善、一時、蕁麻疹もほとんど出なくなったのだが、数日前から
蕁麻疹が再発、痒みと湿疹が治らなくなる。
詳しくカウンセリングしてみると、仕事が忙しくなりストレスで
お菓子をたくさん食べてしまっていた。
原因が仕事のストレスとお菓子の食べ過ぎと判断して、お菓子やジャンクフード
揚げ物などを控えるよう説明。本人も腑に落ちることがあり納得して帰られる。
今回は漢方薬の投与量を増やし投薬。便秘が解消した事は、とても喜ばれていてサプリは継続。
15日後
蕁麻疹の出る回数が減り痒みも軽減、便秘も解消、ご本人も「良い形のお通じになってきました!」と笑顔!!
同処方で経過観察。何より患者さんに食生活の大切さを実感してもらえたことがよかった。
コメント
☆蕁麻疹やアトピー性皮膚炎、ニキビなどの皮膚病疾患の方は、生活環境や食生活が
大きく影響されています。当店ではカウンセリングによりひとりひとりの症状を聞くことで
体質や生活環境や食生活などから、ひとりひとりに合わせたお薬と養生法をアドバイスさせていただいて
おります。体質から改善して行くため少し時間はかかりますので実感が出てくるまでは可能な限り15~20日
で来店いただき、体の中からじっくりみつめて治していきます。
当店のモットーとして、漢方薬やお薦めする薬はなるべく自然な素材や安全性の高い薬を選んで投薬させていただいております。
そのため病院の薬に比べて副作用などが少なく、健康な体に導いていくため(体質改善)、多くのお客さまに喜んでいただいております。
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